わたしたちは安倍元首相の「国葬」に反対します。
2022年7月8日、安倍晋三元総理大臣が参院選応援演説中に銃撃を受けて亡くなりました。不当な暴力で亡くなった安倍元首相には、心から哀悼の意を表します。また政治家に対する暴力はいかなる理由があろうと、民主主義の原則を否定する行為であり、極めて遺憾です。
しかしながら、わたしたちは、安倍元首相の国葬「国葬儀」を7月22日に閣議決定したことに抗議し、安倍元首相の国葬「国葬儀」に反対します。
1967年の吉田茂氏の「国葬」に際して、内閣法制局は「法的根拠が明確でない」と答弁しています。今回、政府は内閣府設置法4条にある「国の儀式」という記述を根拠にしていますが、「国葬令」の失効によってすでに廃止されている「国葬」を、「国の儀式」に含める解釈には無理があります。また、国権の最高機関である国会での審議を経ずに決定することは、民主主義の根幹を揺るがすことだと考えます。
根拠が明確でない国葬「国葬儀」の実施について、国会の審議も経ず、国民の税金を使う事は、正しい国政の在り方ではないと考えます。
以上の理由により、わたしたちは、安倍元首相の「国葬」実施に反対します。
京都高齢者生活協同組合くらしコープ
第4回 理事会